ライターとコラムニストの違いとは?


よく皆さんが目にしたり耳にしたりするこのカタカナ職業

イメージとしては”物を書く人間のこと”……となんとなくわかっていても
ハッキリした違いを知ってる人は少ないはず……。

物を書く人を指し示す肩書やカテゴリは
世の中にこんなにもたくさんあったりする。

  • 作家・小説家
  • 脚本家・シナリオライター
  • 作詞家
  • 記者
  • ジャーナリスト
  • コラムニスト
  • エッセイスト
  • フリーライター
  • 専門ライター
  • ルポライター
  • コピーライター
  • Webライター
  • スペックライター
  • ゴーストライター

……と、まぁ、あげたらきりがない。

今回はよく耳にする”ライター”と”コラムニスト”という肩書に
スポットを当てたいと思う。

で?ライターとコラムニストの違いとは???

まず、”クレジット(名前)がつくかつかないか” ……なんてことがあげられるだろう。
もちろんライターでも記事にクレジットがつく場合もあるが、多くの場合コラムニストにはたいがいクレジットがつく。
……というか、コラムニストにとって記事を寄稿する場合クレジットは必須条件ともいえる。

だから、記事代行や執筆代行をしたりはしない。
コラムニストでゴーストライターをやっている人はほぼいないと思われる。

ゆうなれば”自分の名前”でモノを書きたいがためにコラムニストを名乗る、とも言える。
ライターの場合、特に媒体が雑誌(週刊誌)だと個人名、特定のライター名の記載が入らないことも多く、”○○編集部”とひとくくりにまとめられることもある。

書き手が”自分の名前をこの世に出したいか出したくないか?”によっておのずとスタンスは違ってくる。

ライターならさほど名前の記載にこだわらなくとも仕事を受注することができるハズである。

「クレジットがつくか、つかないかで執筆の依頼を受けるか受けないか」にこだわるのがコラムニストといえるだろう。

※クレジット
新聞・書物・写真などに明記する著作者・原作者などの名前。

コラムニストには独自性が求められる?

文章を書くという点においては
ライターもコラムニストも同じであり
仕事を受注し原稿(記事やコラム)を納品して原稿料をもらうわけだが
記事の中身や物言いが少し異なる。
ライターの場合個人の意見や見解より、事物や事実を伝えることの方が多い。
店舗取材、人物取材であっても
「店長さんのオススメはこれです!」だとか
「○○さんはこう言ってます~」とか
「今日は専門家の○○さんにこんなアドバイスを頂きました……」と
書き手個人の思考より相手の話や意見を中心に執筆する場合が多い。

ライター、ライティングの仕事の目的は情報を収集して文章をまとめあげたり、取材して書き起こしたりすることにある。

一方コラムニストは、記事中に個人の意見や分析、主観を埋め込むことが多い。
記事の結論部分には自身の見解、語録などを持ってきたりする。

自分の考えを述べるという点では評論家(もどき)なのかもしれない(笑)。

多くのコラムニストは、記事のシメやラストに
「皆さんは、どう思われますか?」
と様子伺いなどはしない。
「皆さんは、いかがですか?」
で記事を終わらせたりしない。

ライターとコラムニストが、物を書く、記事をまとめ上げるということで
「どちらがレベルが高いか?」
「どちらの方が筆力が必要か?」ということはなく
ライターよりコラムニストの方が
独自性や個性を求められる、という感覚であろう。

オールラウンドライターに”文章力”はほどほどに必要だが、”説得力“は必ずしも必要とはしない。
その代わりライターは万人受け、万人向けの記事をクライアントに求められることが多いといえる。

  • ライターの文章はあっさり系 醤油味
  • コラムニストならこってり系 ソース味

……とでもいえば分かりやすいだろうか?

また
コラムニストの場合、自分の名前で独自の意見を発することが多いゆえに
その分さまざまなリスクやストレスはふりかかる。
誹謗中傷や個人攻撃の対象にもなりうるだろう。

読者はファンだけでなくアンチももれなく付いてくるのである。

しかし、アンチファンなくして知名度はあがらない。

その話はまた後日に!!

                                              コラムニスト・神崎桃子

セミナー情報:https://archive.kanzakimomoko.com/seminar

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